ごあいさつ
全国的に少子高齢化が加速するなか、地方においては、医師不足の解消や地域偏在の是正が求められております。愛媛県八西地区(八幡浜市および西宇和郡伊方町)をはじめ、南予地域においても、慢性的な医師不足が続いており、地域医療の整備・充実が喫緊の課題となっております。
このような状況のもとで、八西地区を中心とした南予地域の医療を担う医師を確保し、同地域の医療の充実および万一の原子力災害に備えた医療体制の整備を図ることを目的に、愛媛大学医学部医学科生を対象とした奨学金貸与事業を行う「一般財団法人 南予医療振興財団」を設立し、令和元年度から事業を開始いたしました。
私どもといたしましては、地域で働くことの喜びや高い志をもつ医学生からのご志願を心待ちにするとともに、当財団の奨学生の皆さま方が、卒業後に医師として、県内の指定医療機関でご活躍いただければ、八西地区および南予地域、ひいては広く愛媛県全体における地域医療の底上げに繋がるものと期待しております。
当財団は、愛媛大学医学部、市立八幡浜総合病院、四国電力株式会社をはじめ関係者と連携しながら、若い皆さま方の「夢と力」を応援してまいる所存でございますので、ご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
一般財団法人
南予医療振興財団設立趣意書
愛媛県の医師数の現状をみると、県全体では人口当たりの医師数が全国平均を上回っているものの松山地区に集中しており、県内他地域では、全国平均を下回り、医師不足の解消、地域偏在の是正が大きな課題となっている。
こうしたなか、愛媛県八西地区(八幡浜市および伊方町)においては、今後さらに過疎化・高齢化・少子化の進展が予想される状況下で、慢性的に医師が不足しており、改善を図ることが必要である。
なお、伊方町における入院治療を要する医療体制は、市立八幡浜総合病院を中心とした南予地域の総合病院に依存する形となっており、また、市立八幡浜総合病院は、国から原子力災害拠点病院に指定されている。
こうしたことから、医師を養成する愛媛大学医学部、八西地区の中核病院である市立八幡浜総合病院、および四国電力株式会社が連携を図り、八西地区を中心とした南予地域の医療を担う医師を確保し、同地域の医療の充実および万一の原子力災害に備えた医療体制の整備を図ることを目的に、愛媛大学医学部医学科生を対象に奨学金貸与事業を行う南予医療振興財団を設立する。
平成30年9月25日
一般財団法人 南予医療振興財団
設立代表者 四国電力株式会社
沿革
- 平成30年11月1日
- 一般財団法人 南予医療振興財団 設立
- 平成31年 4月1日
- 奨学金貸与事業 開始
- 令和 2年 4月1日
- 公益財団法人 南予医療振興財団 移行
理事・監事・評議員名簿
令和6年7月1日現在
- 理事長
(代表理事) - 川西 德幸
- 四国電力株式会社
取締役 副社長執行役員 原子力本部長 - 理 事
- 羽藤 直人
- 愛媛大学大学院 医学系研究科長
愛媛大学 医学部長 - 理 事
- 大藏 隆文
- 市立八幡浜総合病院
院長 - 監 事
- 小西 秀和
- 四国電力株式会社
愛媛支店 副支店長 兼 総務部長 - 評議員
- 高田 清式
- 愛媛大学医学部附属病院
地域医療支援センター長 - 評議員
- 濱松 一良
- 伊方町
副町長 - 評議員
- 菊池 司郎
- 八幡浜市
副市長 - 評議員
- 佐川 憲司
- 四国電力株式会社
原子力本部付部長
(敬称略)